WiMAX(ワイマックス)の最新ルーター、Speed WiFi NEXT WX03(以下、WX03)がNECプラットフォームズからついに発表されました。WX02が登場してから約1年。下り最大速度が440Mbpsに対応するなど、今回は待ちに待ったフルモデルチェンジです。
この記事では、WX03のスペックをWX02と新旧比較し変更点を洗い出しました。また、ライバル機種のW03と比較することで、どちらがあなたの希望に沿った機種なのか?判断できるようにしました。
また、WX03を先行で入手できる方法、あるいはお得に入手できるキャンペーンも随時ご紹介していますので、Bookmarkの上、ぜひ参考にしてみてください。
WX03を最安値で入手したいのであれば、GMOとくとくBBの「27,000円のキャッシュバックとクレードル無料」のプランがおすすめ。通常、クレードルの購入はおすすめしませんが、クレードルに拡張アンテナがついてくるWX03は別格。自宅での利便性が上がるので必ず入手しておきましょう。
目次
Speed WiFi NEXT WX03の主な3つの変更点
WX03の主な変更点は次のとおりです。
- 下り最大440Mbps
- タッチパネル搭載
- 大容量バッテリー
基本的な情報は、プロバイダーの公式でも記載されていますので、ここでは前作のWX02との違い、ライバル機種のW03との違いの視点から変更点を見ていきましょう。
下り最大440Mbps
通信方式は、基地局とルーターで4本ずつのアンテナを利用する4×4MIMOを採用しています。前作のWX02はもちろんのこと、初代WX01から続く伝統なのですが、これまでの最高速度は下り最大220Mbpsでした。
今回は、この下り最大220Mbpsをキャリアアグリゲーション(以下、CA)で束ねて下り最大440Mbpsとなったことが、最大の変更点です。
タッチパネル搭載
時代の流れに沿ってタッチパネルのGUI画面となりました
NECプラットフォームズ製のルーターといえば、液晶画面が無い代わりにコンパクトでスタミナに優れることが特長でした。一度慣れてしまえば使いやすかったのですが、初心者の方は戸惑うこともあったでしょう。
WX03は「WiMAX」や「au 4G/LTE」のネットワークに対応していないため、通信方式の切り替えを行うことはありません。しかし、通信モードの切り替えやデータ使用量の確認などで、画面を操作する機会は多々あります。
モバイルWiFiルーターの初心者の方や女性にとってタッチパネルが搭載されたことは、速度が向上したことと同じくらい大きな変更点です。
大容量バッテリー
WX03のバッテリーの容量は2890mAhとなり、2500mAhであるWX02と比べて15.6%も増えました。その結果、消費電力の多いハイパフォーマンスモード時でも、WiFi接続時に約440分・Bluetooth®接続時に約580分と、WX02とほぼ同じ連続通信時間を維持しています。
速度が2倍になったりタッチパネル液晶が搭載されると、スタミナが気になりますが、これなら心配は無用でしょう。
WiFi接続時のノーマルモードのスタミナは22.4%向上
利用頻度が高いWiFi接続でノーマルモードを利用するケースでは、連続通信時間が約600分(約10時間)となりました。これはWX02と比べ22.4%の向上です。
ちなみに、Bluetooth接続時でエコモードを利用するケースでは、連続通信時間が約990分(約15.2時間)と驚きの数字です。
通信モードについて
新(WX03)と旧(WX02)を比較してみよう!
製品名 | 重さ | 大きさ | 連続通信時間 (Wi-Fi) | 連続通信時間 (Bluetooth) | 連続通信時間 (LTE) | 連続待受時間 | メーカー | 最大速度 | WiMAX | LTE | Wi-Fi規格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Speed Wi-Fi NEXT WX03 | 約110g | 約W110×H66×D9.3mm | 約 7.3時間:ハイパフォーマンスモード 約10.0時間:ノーマルモード 約12.3時間:エコモード | 約 9.0時間:ハイパフォーマンスモード 約15.0時間:ノーマルモード 約15.2時間:エコモード | なし | 休止状態:約1100時間(リモート:有) ウェイティング:約45時間 | NECプラットフォームズ | 440Mbps / 30Mbps | なし | なし | 11ac/n/a(5GHz帯) 11n/g/b(2.4GHz帯) |
Speed Wi-Fi NEXT WX02 | 約95g | 約W110W×H66×D9.3mm | 約 7.3時間:ハイパフォーマンスモード 約 8.1時間:バランスモード 約10.0時間:エコモード | 約9.0時間:ハイパフォーマンスモード 約10.5時間:バランスモード 約12.0時間:エコモード | なし | 休止状態:約400/650時間(リモート:有/無) ウェイティング:約35時間 | NECプラットフォームズ | 220Mbps / 10Mbps | 自動で切り替え | なし | 11ac/n/a(5GHz帯) 11n/g/b(2.4GHz帯) |
新型のWX03を選ばない理由はない
スペックの比較からWX03を選ばない理由は見当たりません。
強引に文句をつけるとすれば「新型ゆえに初期不良があるかもしれない」ということくらいです。しかし、仮にファームウェアに問題が発生したとしてもバージョンアップで対応されていくため、気にしなくてもよいでしょう。
WX02を選ぶなら在庫処分で安くゲット
安さを求めてWX02の在庫処分を狙うのはひとつの手です。
過去の傾向からプロバイダー各社は、WX02を対象とした限定のキャンペーンを行うと予想されます。キャッシュバックの金額や月額料金の割引額が大幅に増加するなど、お得な構成になりますので、気になった方はチェックしてみてください。
買いはどっち?WX03とW03を比較してみよう!
製品名 | 重さ | 大きさ | 連続通信時間 (Wi-Fi) | 連続通信時間 (Bluetooth) | 連続通信時間 (LTE) | 連続待受時間 | メーカー | 最大速度 | WiMAX | LTE | Wi-Fi規格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Speed Wi-Fi NEXT WX03 | 約110g | 約W110×H66×D9.3mm | 約 7.3時間:ハイパフォーマンスモード 約10.0時間:ノーマルモード 約12.3時間:エコモード | 約 9.0時間:ハイパフォーマンスモード 約15.0時間:ノーマルモード 約15.2時間:エコモード | ー | 休止状態:約1100時間(リモート:有) ウェイティング:約45時間 | NECプラットフォームズ | 440Mbps / 30Mbps | なし | なし | 11ac/n/a(5GHz帯) 11n/g/b(2.4GHz帯) |
Speed Wi-Fi NEXT W03 | 約127g | 約W120xH62xD11.4mm | 約 6.5時間:ハイパフォーマンス設定 約10.2時間:ノーマル設定 約12.2時間:バッテリーセーブ設定 | ー | 約 5.8時間:ハイパフォーマンス設定 約 7.2時間:ノーマル設定 約11.3時間:バッテリーセーブ設定 | 休止状態:約1040時間 クイックアクセスモード設定時:約45時間 | ファーウェイ | 370Mbps / 25Mbps(要LTE) | なし | 任意で切り替え | 11ac/n/a(5GHz帯) 11n/g/b(2.4GHz帯) |
LTEが欲しいW03で!WX03は今作もLTEなし
下り速度に目が行きがちですが、WX03とW03のもっとも大きな違いはLTEに対応しているかどうかです。WXシリーズの伝統にのっとり、WX03は今作もLTEに対応していません。通信方式が4×4MIMO方式のため、筐体内部にスペースが無いのかもしれませんね。
ゆえに、LTE対応のルーターが欲しいならW03の一択です。
Bluetooth接続で通信するならWX03
Bluetooht接続は消費電力が少なく、WiFi接続よりも長時間の連続通信が可能になります。WX03の場合、エコモードを組み合わせることで、連続通信時間は約15時間まで伸びます。
なお、比較表から分かるとおり、WiFi接続時の連続通信時間は両者で差がありません。せっかくWX03を選ぶのであれば、ぜひBluetooht接続を使いたいものです。
WX03がおすすめできるタイプの人
- 他社のLTE回線をお持ちの方
- Bluetooth機器をお持ちの方
- 東名阪の地域にお住いの方
- 自宅用無線LANとして使いたい方
他社のLTE回線をすでに持っていて「ハイスピードプラスエリア」を契約する必要がないのであれば、WX03をおすすめします。なぜなら、通信速度・端末のサイズ・Bluetoothへの対応といったスペックでW03を上回るからです。Speed WiFi NEXT W04の登場は春先と予想できるため、購入後すぐに型落ちになることもありません。(※1)
なお、現在、下り最大440Mbps /上り最大30Mbpsの速度を体感できるのは、東名阪の一部のエリアにお住いの方のみですが、エリアについては順次拡大中です。
下り440Mbpsに加え、”LTE”に対応した新端末がUQWiMAXからまもなく登場します。さっそくWX03とスペック比較を行いましたので、興味がある方はSpeed WiFi NEXT W04のページをチェックしてみましょう。
別売りのクレードルは拡張アンテナでパワーUP!
クレードルにWiMAX2+と無線LANの通信をサポートする「拡張アンテナ」がついたことで、自宅で無線LANルーターとして利用するときも電波を拾いやすくなっています。これまで家の中で電波の良いところを探した経験のある方は検討してみてはいかがでしょうか。
WX03の口コミは?
Twitterの反応
モバイルルーターWX03届いた❗️
テザリングの面倒さがなくていいわ〜
電源入れれば自動接続😍
後はテザリング契約解除して、契約コースも見直さなくては— しっぽのきもち (@BlackCatSyona) 2017年1月6日
子機側から接続されると親機(WX03)も自動起動するウェイティングモード。消費電力が増えるこの電力モードでも連続45時間の待ち受けできるので、ウェイティングモードままカバンやポケットに入れておくだけでOKです。
家に着いたらWiMAX2の新しい端末のWX03が来てた
速度測定してみたけど
下り50M以上出るし中々いいんじゃないかな— INA@fripSide倉敷 (@INA0170) 2016年12月3日
光回線でも100Mbpsのプランであったり、共同回線だったりすると速度に期待できません。さらに無線LANにすると20Mbpsもでればよいほうです。モバイルデータ通信で50Mbpsでる環境にお住まいであれば、乗り換えおすすめします。
WX03はなにがいいってband41束ねてるだけだからHS+Aの追加料金かからずに高速通信使えるとこだよね、これは最高速度の差以上に大きいと思う
— 阪本 (@sakamobile) 2016年11月24日
オプション追加料金が不要で下り最大440Mbpsというのはかなりのメリットです。
WX03がおすすめできないタイプの人
- 他社のLTE回線をお持ちでない方
- 4×4MIMOが気になる方
au 4G/LTEに対応していないため、WX03はハイスピードプラスエリアモードが使えません。ビジネスシーンでの利用を想定している方や旅先で利用する機会の多い方などは、いざというときに、au 4G/LTEが使えるW03のほうがおすすめです。
また、WX03の通信方式(4×4MIMO)が気になるという方にはWX03をおすすめしません。4×4MIMOは登場はCAよりも不安定と言われていたためです。しかし、同じ4×4MIMOを使うWX02やWG2600HPを持っている私自身は、現在快適に使えていると言及しておきます。
まとめ
ここまで、WX03の新旧比較とライバル機種W03との比較をまとめてきました。
下り最大440Mbpsで通信できる地域が限定的ですので、W03をお持ちの方がWX03に買い替える必要はありません。しかし、LTEを使わないのであれば話は別であり、将来性があるWX03のほうがおすすめです。
これまで、WiMAX2+のモバイルWiFiルーターのメインストリームは実質W03のみでしたが、WX03の登場により、W03との2本柱に戻ることになりました。
LTEが必要性さえ見極めて、好みのルーターを選びましょう。
なお、WX03をクレードル付きで入手したい場合の最安値はGMOとくとくBB、ただし、GMOとくとくBBのキャンペーンは口座振替で支払うことができません。口座振替がご希望の方は、手続きの容易さとコストパフォーマンスからBIGLOBEを検討してみるとよいでしょう。