WiMAX(ワイマックス)モバイルWi-Fiルーター「Speed Wi-Fi NEXT W03」がリリースされました。今回の変更では、WiMAX2+とLTEの周波数を束ねることで下り最大370Mbpsに対応するという大胆な変更がされています。
このページでは、旧モデルとなったSpeed Wi-Fi NEXT W02との違いやライバル機種であるSpeed Wi-Fi NEXT WX02との比較を簡潔にまとめています。
下り最大370Mbpsとなったものの、W03を選ぶべきユーザー層はW02のときと変わっていません。使い方によっては、あえてW02選んだほうがコスパが良い場合もありますので、当記事をぜひお役立てください。
Speed Wi-Fi NEXT W05が登場しました。WiMAX W05のページにてスペック比較を行いましたので、お読みになっていだだけると幸いです。LTE回線が欲しい方にとってはW05の3年契約がおすすめです。
目次
Speed Wi-Fi NEXT W03の魅力とは?
まずはSpeed Wi-Fi NEXT W03(以下、W03)の魅力をお伝えしましょう。
下り最大370Mbps対応でより高速に
これまでのWiMAX2+(下り最大220Mbps)にキャリアアグリゲーション(以下、CA)されたLTE(下り最大150Mbps)を加えることで、下り最大370Mbpsを実現しています。この速度は、ドコモのPremiun 4Gと並ぶ現時点で業界最高速ですね。
下り最大370Mbpsに目を奪われますが、じつは、LTEのみで通信した場合の速度も下り最大225Mbpsと格段に速くなっています。
バテリー容量3,000mAhでよりタフに
バッテリーセーブモードで通信を行った場合の連続通信時間は約730分(約12時間)、休止状態での連続待受時間は約1,040時間とW02よりもさらにタフになりました。
バッテリーの残量に応じてCAのオン・オフを自動で切り替えてくれるノーマルモードが搭載されていますので、通常は何もしなくてOKです。HUAWEIのHiLinkアプリを利用すればスリープモードからの起動も遠隔でできるようになっており、使いやすさも抜群です。
接続設定がより簡単に
WiMAX2+/WiMAXのモバイルWi-Fiルーターは、届いたらWi-Fiの設定するだけという魅力があります。W03はさらに一歩進んで、届いたらルーターに端末を近づけるだけという機能が搭載されています。
国産のスマートフォンやタブレットといったNFC搭載端末であれば、SSIDやパスワードの入力も不要ですので、モバイルWi-Fiルーターが初めてで不安だという方にはぴったりですね。
Speed Wi-Fi NEXT W03をW02、WX02と比較してみた!
他の機種とのスペックの違いを表で比較してみましょう。
製品名 | 重さ | 大きさ | 連続通信時間 Wi-Fi | 連続通信時間 Bluetooth(LTE) | 連続待受時間 | メーカー | 下り最大速度 | WiMAX | LTE | 通信方式 | Wi-Fi規格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Speed Wi-Fi NEXT W03 | 約127g | 約W120xH62xD11.4mm | 約6.5時間:ハイパフォーマンス設定 約10.2時間:ノーマル設定 約12.2時間:バッテリーセーブ設定時 | 約5.8時間:ハイパフォーマンス設定(LTE) 約7.2時間:ノーマル設定(LTE) 約11.3時間:バッテリーセーブ設定時(LTE) | 休止状態:約1040時間 クイックアクセスモード設定時:約45時間 | ファーウェイ | 370Mbps | × | 任意で利用可 | TDD+FDD(CA) TDD(CA) FDD(CA) | 11ac/n/a(5GHz帯) 11n/g/b(2.4GHz帯) |
Speed Wi-Fi NEXT W02 | 約119g | 約W121xH59xD11.1mm | 約6.5時間:ハイパフォーマンス設定 約7時間:ノーマル設定 約8.5時間:バッテリーセーブ設定時 | 約7.3時間:ハイパフォーマンス設定(LTE) 約7.3時間:ノーマル設定(LTE) 約7.8時間:バッテリーセーブ設定時(LTE) | 休止状態:約760時間 クイックアクセスモード設定時:約35時間 | ファーウェイ | 220Mbps | × | 任意で利用可 | TDD(CA) FDD | 11ac/n/a(5GHz帯) 11n/g/b(2.4GHz帯) |
Speed Wi-Fi NEXT WX02 | 約95g | 約W110W×H66×D9.3mm | 約7.3時間:ハイパフォーマンスモード 約8.1時間:バランスモード 約10.0時間:エコモード | 約9.0時間:ハイパフォーマンスモード 約10.5時間:バランスモード 約12.0時間:エコモード | 休止状態:約400/650時間(リモート:有/無) ウェイティング:約35時間 | NECプラットフォームズ | 220Mbps | 自動で利用可 | × | TDD(4×4MIMO) | 11ac/n/a(5GHz帯) 11n/g/b(2.4GHz帯) |
Speed Wi-Fi NEXT W01 | 約113g | 約W120xH59xD10mm | 約8時間 | 約7.3時間(LTE) | 休止状態:約730時間 クイックアクセスモード設定時:約36時間 | ファーウェイ | 220Mbps | × | 任意で利用可 | TDD(CA) | 11ac/n/a(5GHz帯) 11n/g/b(2.4GHz帯) |
WX02のバッテリー持ちを一部凌駕していることに注目
これまでバッテリー持ちを求める人にはW02よりもWX02のほうがおすすめでした。しかし、今回登場したW03と比べてみると、条件によってはW03のほうがバッテリーの持ちが良いことがわかります。W03のバッテリーセーブモードとWX02のエコモード、同じ省電力モードでも約2時間の差がありますね。
今後はバッテリーの持ちからW03を選択するのもアリ!といえるでしょう。
最大の性能を引き出すためにはオプション契約が必要
さきほどご紹介したとおり、W03を下り最大370Mbpsで利用するためにはWiMAX2+とLTEのCAを行う必要があります。つまり、LTEが使えるようになるハイスピードプラスエリアのオプション契約(月額1,050円)が必要になるのです。
ハイスピードプラスエリアについて簡単にご紹介しておきましょう。
このオプションには、WiMAX2+の電波が届かない場所でauの4G/LTEを利用できるメリットがあるのですが、LTE対応端末しか使えない、またLTEを利用した通信量が月間7GBを超えると速度制限がかかるといったデメリットもあります。
しかも、ハイスピードプラスエリアモードの通信量が7GBを超えた場合、通常のハイスピードモード(WiMAX2+)に戻しても、翌月にになるまで速度制限は解除されません。(下り最大128kbpsとなってしまいます。)
ゆえにハイスピードプラスエリアモードを使う場合は、端末に搭載されている通信量カウンタで当月の使用量を把握しておくとよいでしょう。通信量カウンタはW02よりWiMAXルーターに標準装備されています。
下り最大370Mbpsのデータ通信は月間7GBまで
考えるのが面倒という方は、月間7GBまでは最大性能で利用し、7GBを超えてしまいそうになったらハイスピードモード(WiMAX2+)に戻せばよいだけです。この方法であれば、下り最大370Mbpsの速度とギガ放題のデータ量を存分に生かすことができます。
W03がおすすめのタイプはこんな人
瞬発力と安定性を求める人
下り速度370Mbpsで利用できること、LTEにより通信エリアが広がることを考えると、瞬発力と安定性を求めるあなたにおすすめです。例えば、外出先でプレゼンテーションを行う機会がある方には最適でしょう。
持久力を求める人
W03は休止状態の連続待受時間が1040時間となり、W02と比べて36.8%も向上しています。また連続通信時間もノーマル設定時で3時間、約40%ほど向上しています。これらのことからモバイルWi-Fiルーターに持久力を求めるあなたにおすすめです。
W03がおすすめできないタイプはこんな人
他社回線などでLTEをすでに所持しており、W03でハイスピードプラスエリアモードを使う予定が全くない人です。この場合は、LTEの代わりにWiMAXが使えるWX02を選択したほうがよいでしょう。W03よりもキャッシュバックが高額になるメリットもあります。
WX02は新色のマゼンタがでたばかりですので、新モデル(WX03)の登場は当分ないです。ご安心ください。
W03をお得に入手するためのキャンペーン
ここまでW03とW02の違いを比較してきました。
下り最大370Mbpsが目を引きますが、オプション契約が必要であること、下り最大370Mbpsで利用できるエリアがまだ狭いこと(東京の渋谷から順次スタート)を考慮すると実際はハイスピードモード(220Mbps)で使うケースが多いでしょう。
それよりも、電池の持ちが30%~40%向上した点やLTEがCA化され下り最大225Mbpsになった点のほうがユーザーにとって魅力的ではないでしょうか。
また、W03が登場したことにより、W02やWX02がよりお得に入手できるようになるという新規ユーザーにとっては嬉しい隠れたメリットもありますので、あなたのニーズに合った1台を見つけてくださいね!
W03をお得に入手できるWiMAXキャンペーンはこちら
GMOとくとくBB WiMAXの口コミのページにて、月額2,170円またはキャッシュバック31,800円でW03が入手できるキャンペーンをご紹介中です。W03はW04よりも薄いため、持ち運びに優れていますよ。